「仕事が嫌い」になる原因がご自身の焦りやパニックになることだけとは限りません、他にもコミュニケーション不足など人間関係も原因の一つです。今回はその原因がなぜ起こるのかについて考え、さらに他の要因についても考えたいと思います。まずは前回仕事中の焦りがパニックにつながり、それがコミュニケーション不足の原因になり、それには性格や過去の経験も影響していることについて前回の記事でお話ししましたが、パニックになる方は諦めるしかないのかと言うと決してそうではありません。そんなことがあってはいけないのです。つらい思いをしているということは言い換えるとそれだけ仕事を覚えようと必死に頑張っているということです。
ではパニックになる原因が新人の方や入社2年目の方の性格や経験だけによるのでしょうか?実は教える側の上司や先輩にも原因はあります。上司や先輩が最初から順調に仕事ができたかとは限りません。中にはパニックになりながらそのつらい経験を乗り越えて今に至った方もいるはずです。ではなぜ同じようにパニックになる新人に対して同じような対応をするのかというと慣れと喉元を過ぎて忘れている、または年数が永くなり周りに注意する人がいなくなり自分の思うように仕事ができる環境になり、昔の自分と同じような経験をしたにもかかわらず、パニックになっている人を見ると仕事が遅いことに苛立ちを感じ昔自分のことを叱った上司や先輩と同じように叱る。
大変自分勝手だと思います。あなたはそうならないで下さい、その思いが後々人を育てることにつながります。優しく教わることで人は後から来る新人にもご自身が経験したのと同じように優しく教えるようになり、結果的には良いつながりができて職場内にコミュニケーションがとりやすい環境が生まれます。
「仕事が嫌い」になる原因はなにも焦りやパニックだけではありません、他にも入社してご自身が思ったのと違った、入社してしばらく仕事をする中でさらに興味が沸く仕事が出来たがすぐにはやめられないなど理由は人によって様々ですが、全てご自身の気持ちであり「心」が決めています。気持ちは変化します、立場や環境・関わる上司や先輩によっていくらでも変化しますが、その環境を変えられずにいるといつの間にかストレスへと変化します。 その環境を作ったのは、上司や先輩でもありご自身でもあるのです。
これが結論として「仕事が嫌い」になるということですが、ではそこから抜け出し、さらに解決するにはどうすれば良いかについて次回から考えてみたいと思います。