「お金」という言葉を聞いて何を想像しますか?物を買う為に必要なものでしょうか、それとも仕事をすることで得る対価というイメージでしょうか、私は精神安定剤という印象ですが前からそう思っていたわけではありません、入社当時は満足感を得るための道具という印象でした。
お金があると欲しいものが買えますし、買うと満足感を得ることができ、ある意味世の中で一番素晴らしい道具ではないかと思います。その道具を使って今までたくさんのものを手に入れてきました。欲しかった服や靴・時計、他にもゲームソフト・漫画を衝動買いし、パチンコ店にも定期的に通っていました。とにかく当時欲しいものを手にいれた時の喜びは最高ですごく幸せな気持ちでした。
もちろん今も欲しいものは買っていますし昔高くて買えなかったものをネットで大人買いをすることもありますが以前と少しお金の使い方は変わりました。それまでは気の赴くまま使っていましたが今は生きたお金の使い方かどうかを考えるようになりました。
お金の使い方について考えるようになったきっかけは通勤にタクシーを使ったことがきっかけでした。私がまだ入社2年目の時です、今もですが当時通勤には電車を利用していましたが朝寝坊をしてしまい仕方なく自宅からタクシーを利用していました。その時は間に合いましたが、これがよくありませんでした、それからというもの電車でも間に合うにもかかわらずただ楽だからという理由でたまにタクシーで通勤するようになりました。当時お金の大切さが全く分からず実家暮らしということもあり自由になるお金も少しはあったので迷うことなくタクシーを利用していました、今思うとすごく恥ずかしいです。
そんなお金の使い方をしていたので一回のタクシー代は左程ではありませんが数も増えると使った合計額がそれなりの金額になり、さらにパチンコもしていましたので当時はまだ後にくる状況に気付いていませんでした。それ以降も相変わらず何も考えずに散財していましたが、気づくと貯金がほとんどなくなっていました。もちろん残高がいくらかは分かっていましたが、何も考えずにお金を使っていた為金銭感覚が麻痺していたため気づいた頃には生活レベルを落とせなくなっていました。
幸い消費者金融を利用したことは今まで1度もありませんがパチンコ店でお金がなくなり何度利用しかけたか分かりません。当時パチンコ店で勝った金額と負けた金額をグラフに付けたことがあり1年すると負けの金額がかなりになることが分かり途端に衝動で使ったお金が勿体なくなり、それ以降使い方を意識するようになりました。
それからかなりの年月が経ちましたが今では人とのつながりを作る為に使ったり、自分を高める為の投資として使っています。以前はただ欲を満たす為だけに使って、ストレスを感じた時など心が満たされなくなるとそのたびに使い、しかし物だけ増えて心は全く満たされませんでしたが、今はお金を使うことにより心の充実を得られるようになりました。お金は使った後の満足感ではなくどう使うかが重要ではないかと思います。